店主コラム|和牛焼肉 三階松
台湾で気づいた、
「また来たい」をつくる
ものの正体。
和牛焼肉 三階松・店主 松下より
4月20日から23日、台湾へ行ってきました。
今回の旅で、三階松がお客様にお届けしたいものの輪郭が、
またひとつはっきりした気がしています。
日本最西端の与那国島から、わずか110キロ。
東京から熱海より近い距離に、言葉も文化も食べるものもまるで違う国があります。
それでいて、新幹線は日本とほぼ同じ。
「近くて、遠い」——この絶妙な距離感が、台湾の面白さだと感じています。
夕暮れから夜へ。その「瞬間」を泊まって待った。
昨年も訪れましたが、その時は大雨。
幻想的な光景は霧の向こうに消えていました。
だから今回は、思い切って宿泊を選びました。
18時にお茶屋を予約し、山の上からサンセットを眺め、
少しずつ灯りがともる街並みを、ただじっと見ていました。
観光として「見る」のではなく、その場に「身を置く」——
その違いが、時間の密度をまったく変えるのだと気づきました。
22時を過ぎると、観光客はいなくなる。
静まり返った路地を、ゆっくり歩ける。
同じ場所なのに、時間が変われば、全く別の表情を見せてくれる。
翌朝は、霧に包まれた山の景色。それもまた、九分でした。
「体験」でしか得られない価値とは、こういうことだと思います。
願いを書いて、空へ放つ。それだけで、なぜ記憶に残るのか。
電車とバスを乗り継いで向かった十分は、ランタン上げで有名な街です。
願い事を書いて、空へ飛ばす。ただそれだけのことが、
なぜあんなに強く記憶に残るのか。
願いを書く時間、空に放つ瞬間——
その一連の流れに「自分と向き合う時間」が生まれるからだと思いました。
ただの観光ではなく、体験が「物語」になる瞬間です。
豪華さはない。でも、そこに「本当の味」があった。
観光客向けではない地元の食堂を、今回も大切にして回りました。
地元の人が当たり前のように通い、当たり前のように食べている料理。
その「日常」の中にこそ、その国の本物の味がある——
毎回、確信させられます。
手の込んだ演出や、豪華な内装がなくても、
「本物」には人を引き寄せる力があります。
三階松が精肉店直営にこだわり続ける理由も、
実はここと同じだと、食べながら思いました。
(歩数)
(歩数)
(歩数)
3日間合計 約55km以上。普段ならここまで歩けません。
でも「目的」があると、自然と足が動く。
体験がエネルギーをつくることを、身をもって感じました。
この旅で、改めて確信したこと。
人は「モノ」ではなく「体験」に価値を感じる。
九分での時間も、十分のランタンも、地元食堂での食事も——
「ただの行動」ですが、そこにストーリーがあるから
忘れられない体験になります。
三階松で届けたいのも、同じことです。
なぜこの部位なのか。なぜこの切り方なのか。なぜ塩なのか。
そういった背景を知りながら食べると、
同じ一口でも「体験」に変わります。
「美味しかった」で終わるのではなく、
「また来たい」と思っていただける時間を——
それが三階松の目指すところです。
🥩 和牛焼肉 三階松 — 店舗情報
住所:愛知県蒲郡市港町9-9
アクセス:JR蒲郡駅 南口より徒歩約3分
電話:0533-67-0129
ランチ:11:30〜14:00(完全予約制) / ディナー:17:00〜22:00(最終入店21:00)
定休日:月曜日 / 駐車場:専用9台+近隣コインパーキング
予約:食べログネット予約



