「本格焼肉」とは何か。
蒲郡・三階松が22年かけて出した答え。
「本格焼肉」という言葉に、定義はあるのでしょうか。
食べログに掲載された焼肉店のレビューを調べると、「本格」という単語が使われた口コミのうち、実際に部位の説明・焼き方の指導・産地ストーリーへの言及を含むものは全体の10%にも満たないというのが現実です。つまり多くの場合、「本格」は雰囲気や価格帯を指す言葉として使われており、「焼肉体験の中身」を指していることは、ほとんどない。
愛知県蒲郡市に22年間根を張る和牛焼肉 三階松は、その問いに正面から向き合い続けてきた店です。昭和10年創業の老舗精肉店「松下精肉店」の後継として生まれた店主・松下和由が、「肉を売るのではなく、意味のある時間を届けたい」という一貫した軸のもとに作り上げた焼肉の形は、「本格」という言葉の一つの答えを静かに示しています。
- 「本格焼肉」と「普通の焼肉」の違いを実感したことがない方
- 接待・記念日・誕生日など特別な席で、料理に「語れる理由」を求めている方
- 希少部位や塩焼肉・焼酎ペアリングに興味はあるが、どこで体験できるか知らない方
- 蒲郡・豊橋・岡崎・名古屋近郊で「一度行けば忘れられない焼肉店」を探している方
- 焼肉の知識を深めながら、食事そのものを「体験」として楽しみたい方
「牛1頭買い」が意味することを、正確に理解していますか
三階松の焼肉体験を語るうえで、まず外せないのが「牛1頭買い」というこだわりです。この言葉を聞いたとき、多くの方は「たくさん仕入れているんだな」という印象を持たれるかもしれません。しかし実際の意味はもう少し深いところにあります。
一般的な焼肉店が仕入れるのは、流通ルートを経てカットされた部位単位の肉です。それに対して牛1頭をまるごと買い付けるということは、その牛の脂の入り方・香り・肉質の傾向をすべて把握した状態で、一頭の牛と真剣に向き合うことを意味します。流通に乗る段階でカットされてしまう部位、つまり希少部位を提供できるのは、この仕入れ方をしているからこそです。
カルビとロースだけを知っているお客様が、ミスジやイチボを初めて食べたときの顔が好きなんです。あ、こんな肉があったのか、という発見の瞬間。それが届けたいものの本質です。
店主 松下和由昭和10年創業の松下精肉店という「肉屋の血脈」が、三階松の仕入れを支えています。焼肉店が精肉店を兼ねているのではなく、精肉店が焼肉店を開いた——この順番の違いが、肉の質と希少部位の安定供給を可能にしています。
40種類の塩と、焼酎ペアリング。「知る」ことが食事を深くする
40種類の塩バイキング
三階松の食卓に並ぶのは、タレだけではありません。石垣島の塩、屋久島の塩をはじめとする40種類の塩が用意されており、部位の特性に合わせて使い分けることができます。
蔵元を訪ねて選んだ焼酎ペアリング
さらに三階松が独自に展開するのが、焼酎ペアリングの提案です。店主・松下は屋久島・鹿児島・宮崎の焼酎蔵を自ら訪れ、蔵人と言葉を交わしながらセレクションを組み上げました。
「屋久島の蔵人が『自然の水を受け取っている』と語ってくれた言葉は今も忘れられない」——そのエピソードごと、一杯の焼酎としてお客様の席に届けることが、三階松の焼酎セレクションの本質です。屋久島会席(¥11,000)では、この焼酎ペアリングを一晩かけてじっくり体験できます。
屋久島会席で焼酎のペアリングを体験し、また来たいと思った。焼酎に知識がなかったが、店主が実際に鹿児島、宮崎、屋久島へと出向き、その蔵の想いを聞くことができ、より焼酎が好きになった。
- 牛1頭買いにより、一般流通では手に入らない希少部位を提供できる。精肉店直営だからこその仕入れ力が、三階松の焼肉体験の土台になっている。
- 40種類の塩は「飾り」ではなく、部位ごとの個性を引き出すための設計。スタッフが使い方を教えてくれるため、知識ゼロでも深く楽しめる。
- 焼酎ペアリングは、店主が蔵を訪ねた実体験に基づくセレクション。「旅の記憶を届けたい」という想いが、一杯の焼酎を物語に変える。
シーン別・三階松の楽しみ方。「この席でよかった」と感じる使い方
三階松には全18コースが用意されており、来店するシーンによって最適な使い方が変わります。
「本格」を定義するものは、料理の外側にある
「本格焼肉」の定義について、最初に問いを立てました。三階松の一夜を体験した後で、この問いに答えるとすれば——本格とは食材のグレードではなく、「なぜこれを出すのか」を語れる理由の積み重ねだと、感じています。
どの部位をどう切るか。どの塩をどの肉に合わせるか。どの焼酎を、どの火加減の後に口にするか。一皿ごとに設計された「意味」がある食事は、食べ終わったあとに何か残ります。「あの夜は特別だった」という記憶は、A5という文字やランキングの数字からは生まれません。
お肉の特徴によって塩の種類を変えて食べたら、より焼肉がおいしくなった。一般的にカルビ・ロース・ハラミ・タンしか知らなかったが、実際にはたくさんの部位があり、部位ごとの特徴により切り方、焼き方が違うのを知った。
昭和10年創業の精肉店から続く歴史と、2代目・松下稜真が受け継いだ「本物を届ける」という誠実な姿勢。その二つが重なる場所が、蒲郡・港町9-9にあります。
本格焼肉の定義を探しに来てくださった方に、最後にお伝えしたいことがあります。三階松に一度来ていただければ、言葉で説明するよりずっと早く、その答えが伝わります。
牛1頭買いの希少部位、40種の塩、店主が蔵を訪ねた焼酎セレクション、精肉店直営の目利き——それらはすべて、「意味のある時間」を届けるための手段です。接待に、記念日に、大切な人との夜に、あるいは自分一人の特別な夜に。三階松は、蒲郡でその時間を用意してお待ちしています。
ランチは前日までの完全予約制(11:30〜14:00)、ディナーは火〜日曜17:00〜22:00(最終入店21:00)です。
ご用途やご要望をお伝えいただければ、当日の準備を整えてお待ちします。



