ハラミの厚切りを食べたことがない人に、伝えたいことがある。蒲郡・三階松の一皿の話

肉の知識コラム / ハラミ・希少部位

ハラミを「ちゃんと食べた」ことがある人は、少ない。
厚切り・塩・じっくり火入れの話

昭和10年創業・精肉店直営 三階松2代目が語る、ハラミ本来のポテンシャル
牛1頭買い・精肉店直営 40種の塩 体験型焼肉 みかわ牛・希少部位
焼肉店でハラミを注文する人の、実に多くが「薄切り・タレで食べるもの」だと思い込んでいます。これは正直、もったいないことだと私は感じています。ハラミ本来の旨味——筋繊維の弾力、じわりと広がる肉汁、脂とのバランス——は、厚切りで初めて立ち上がってくる。薄く切った状態では、その半分も伝わらないのです。

和牛焼肉三階松2代目・松下稜真です。昭和10年創業の老舗精肉店「松下精肉店」の流れを汲む私たちが、牛1頭買いにこだわり続けるのは、まさにハラミのような「ちゃんと扱えば化ける部位」を、正しい姿でお客様に届けたいからです。今日はその話をさせてください。
こんな方におすすめ
  • ハラミはいつもタレで食べていて、塩や厚切りを試したことがない方
  • 希少部位や牛の構造に興味があり、もっと焼肉を深く楽しみたい方
  • 蒲郡・三河エリアで「ちゃんとした焼肉」を体験できる店を探している方
  • 接待・記念日・特別な食事の場として、ストーリーのある一皿を求めている方
  • 「A5=美味しい」という基準を超えた、本物の肉の選び方を知りたい方

ハラミとは何か——「横隔膜」が持つ、知られざるポテンシャル

ハラミは、牛の横隔膜に位置する部位です。内臓に分類されますが、その性質は赤身に近い。牛が呼吸をするたびに動かし続ける筋肉ですから、きめ細かく、かつ弾力がある。脂の入り方も均一で、噛めば噛むほど旨味が出てくる構造になっています。

一頭の牛から取れるハラミの量は、全体の重量に対してごくわずか。三階松では牛1頭買いにこだわっているからこそ、この部位を「確保」できます。流通に乗る段階では、すでに処理・カットが進んでいることが多く、「どう厚みを出すか」「どの方向に繊維を断つか」という判断は、精肉店の技術に委ねられます。精肉店直営であることが、ハラミの一皿に直接つながっているわけです。

重要なのは「どう切るか」です。薄切りにすれば火の通りは早い。しかし繊維を寸断しすぎると、ハラミ特有の「弾けるような肉汁」が外に逃げてしまう。厚切りにして適切な火入れをすることで、内側に旨味を閉じ込めたまま、口の中でほどける瞬間が生まれます。

なぜ三階松のハラミは、塩で出てくるのか

多くの焼肉店でハラミはタレで提供されます。タレはおいしい。でも——

タレで食べる
「肉の外側」に味をつける
甘辛い旨味はある。でも、ハラミ本来の繊維の旨み・脂の甘さは、タレの風味の下に隠れてしまう。
塩で食べる
「肉の内側」を引き出す
ミネラルが肉の旨味を増幅させる。ハラミ本来の弾力・肉汁・脂の甘みがそのまま舌に届く。

三階松では、ハラミの厚切りを塩で召し上がっていただくことを基本にしています。使う塩は、お客様の前に並ぶ40種類の塩の中から、その日の肉の状態・脂の乗り方に合わせてご提案します。石垣島の塩は繊細なミネラルが肉の旨味に寄り添い、屋久島の塩はほのかに甘みがあってハラミの脂と調和する。「塩の種類を変えると、こんなに印象が変わるのか」という発見が、お客様の口から毎回のように出てきます。

三階松のハラミ、正しい焼き方の3ステップ

1
強めの火で数秒——表面に蓋を作る
肉汁を逃さないために、最初に表面をしっかり焼き固める。これが「蓋」になって内側の旨みを閉じ込める。
2
弱火でじっくり——触りすぎない
何度もひっくり返さない。触るたびに肉汁が逃げる。じっくり待つことで、内側に均一に火が通る。
3
断面にうっすらピンクで口へ——その瞬間が最高
完全に火を通しきらない。繊維の弾力と、塩が引き出した肉の甘みが口の中でひとつになる瞬間。
✓ ここまでのポイント
  • ハラミは横隔膜の筋肉で、厚切りにすることで本来の旨味・肉汁を最大限に味わえる部位
  • 精肉店直営・牛1頭買いだからこそ、カットの方向・厚みを自由に設計できる
  • タレではなく塩で食べることで、肉の「内側」にある本来の味わいが引き出される
ハラミの厚切り・塩焼きを体験する
「焼肉の概念が変わった」——
その体験を、蒲郡・三階松でぜひご体験ください。

「肉屋の目利き」が選ぶハラミ——脂の質と、牛の育ちの話

「A5=おいしい」という認識は、広く知られています。ただ、私たちがお伝えしたいのは「等級は目安であって、旨さの全てではない」ということ。ハラミに限って言えば、脂の「入り方」よりも脂の「質」が味を左右します。

牛がどんな餌を食べ、どんな環境で育ったか——これが脂の質を決めます。ストレスなく育った牛の脂は、口溶けが異なる。不飽和脂肪酸の比率が高く、嫌な脂っぽさが残らず、後味がすっきりしています。三階松で扱うみかわ牛はその点において非常に信頼できる産地で、愛知県の気候・水・飼料の組み合わせが、あの独特の甘みのある脂を生みます。

昭和10年創業の松下精肉店として積み重ねてきた「目利き」は、数字では測れません。牛の表情、脂の色、筋繊維の走り方——それらを複合的に見て「この牛のハラミを使う」という判断をするのが、私たちの仕事です。三階松の一皿には、その積み重ねが乗っています。

「肉屋直営と聞いていたが、実際に希少部位の説明を受けて納得の美味しさだった。A5=おいしいと思っていたが、それは見た目だけの判断で、実際のお肉の旨さは脂が決めてということを教えてもらえた」

40代・男性(蒲郡市在住)

「お肉の特徴によって塩の種類を変えて食べたら、より焼肉がおいしくなった。一般的にカルビ・ロース・ハラミ・タンしか知らなかったが、実際にはたくさんの部位があり、部位ごとの特徴により切り方・焼き方が違うのを知った」

50代・女性(豊橋市在住)

ハラミの厚切りを体験できる、三階松のコース

三階松でハラミの厚切りを存分に味わっていただけるのは、複数のコースにわたります。特におすすめしたいのは以下の3つです。

匠の焼肉体験会席 ¥12,000 / 人
1日1組限定の完全個室コース。希少部位の食べ比べと焼き方の解説付きで、ハラミを含む複数部位の「なぜこう食べるのか」を体験として持ち帰っていただけます。接待・記念日・特別な夜に。
肉屋の舟盛り ¥3,630
希少部位4〜5種を一皿に。「これ、何の肉?」という会話が自然に生まれる体験型の一皿です。ハラミの隣に並ぶ部位との食べ比べが、焼肉の世界観を大きく広げてくれます。
三階松会席 ¥7,800 / 人
会席スタイルで非日常の空気を演出。ハラミを含む精肉店直営ならではのラインナップを、落ち着いた空間でゆっくりお楽しみいただけます。

まとめ——「ハラミをちゃんと食べたことがある」という経験を、ここで

ハラミはポピュラーな部位です。でも「ちゃんと食べた」という経験のある方は、意外と少ない。薄切り・タレ・強火でさっと——それはそれでおいしいけれど、それがハラミの全てではない。

厚切りで、塩で、じっくりと火を入れたハラミが口に届く瞬間——その驚きを、蒲郡の三階松でぜひ体験していただきたいのです。「焼肉の概念が変わった」という言葉を、私はお客様から何度も聞いてきました。そしてその言葉のたびに、この仕事を続けてきた意味を確かめています。

昭和10年創業の精肉店から続く「肉を見る目」と、22年の焼肉店としての歩み。それが重なる場所が、蒲郡・三階松です。

店舗情報
店名和牛焼肉 三階松(わぎゅうやきにく さんがいまつ)
住所愛知県蒲郡市港町9-9
電話0533-67-0129
アクセスJR・名鉄蒲郡駅 南口より徒歩約3分
営業時間ランチ 11:30〜14:00(完全予約制・前日までに要予約)
ディナー 17:00〜22:00(最終入店21:00)
定休日月曜(火曜はランチ休み)
駐車場専用9台(無料)、近隣コインPあり
個室8〜10名 / 20〜30名(5,900円以上・8名以上で個室料無料)
ご予約・ご相談はこちら
スタッフ一同お待ちしております。
お気軽にお声がけください。
和牛焼肉 三階松 愛知県蒲郡市港町9-9
JR蒲郡駅南口より徒歩約3分 / 専用駐車場9台
火 17:00〜22:00 / 水〜日・祝 11:30〜14:00・17:00〜22:00(月曜定休)
※ランチは前日までの完全予約制(予約のない日は休業)