「何を頼めばいいか」に、店主自身が正直に答えます。
初めての方に薦めたい、三階松らしさが詰まった4品
先日、常連のお客様からこんな一言をいただきました。
「初めて三階松に連れてきた友人に、何を頼めばいいか聞かれて、答えられなかった。正直に教えてほしい」
その言葉が、ずっと胸に残っていました。
メニューの数は多い。コースも豊富。でも「どれが三階松らしいのか」を明確に伝えていなかったのは、私たちの側の課題だとも思いました。
だから今回は、正直に書きます。三階松のメニューの中で「精肉店直営だからこそ出せる」という理由がある一皿を、店主・松下和由が選んで、その背景ごとお伝えします。
- ✅ 三階松に初めて行く前に、何を頼めばいいか知りたい方
- ✅ 「精肉店直営」と聞いて、どう違うのか気になっている方
- ✅ 接待や記念日に、料理のストーリーを語れるようにしておきたい方
- ✅ 希少部位や塩焼肉に興味はあるが、よくわからない方
- ✅ 焼肉をただ「食べる」ではなく「体験」として楽しみたい方
1肉屋の舟盛り——三階松の哲学をいちばん正直に伝える一皿¥3,630
迷わず、まず最初にこれを選びます。希少部位を4〜5種、舟盛りのように並べて提供するこのメニューは、三階松の「肉屋の目利き」という看板がそのまま形になった一皿です。
なぜ希少部位なのか、少し説明させてください。
三階松は、昭和10年創業の老舗精肉店「松下精肉店」の直営として生まれた焼肉店です。精肉店を営んでいる強みの核心は、牛1頭買いにあります。一頭の牛を丸ごと仕入れるからこそ、一般の流通には乗らない希少な部位が手に入る。スーパーや大手チェーンでは絶対に並ばないような部位が、三階松の厨房に届きます。
「カルビ」「ロース」「ハラミ」「タン」——焼肉と言えばその4つしか知らなかった、というお客様の声を何度も聞いてきました。でも一頭の牛には、実はもっとたくさんの「顔」があります。部位ごとに脂の入り方が違い、繊維の方向が違い、だから切り方も変わる。焼き方も変わる。
舟盛りは、その「知らなかった肉との出会い」を一皿に凝縮しています。テーブルに届いた瞬間、「これ何の肉ですか?」という会話が自然に生まれる。その問いに答えるところから、三階松の体験は始まります。
2塩焼肉プレミアム——40種の塩が教えてくれること¥8,800
肉の旨味を最も素直に引き出すのは、タレではなく塩だと私は考えています。
三階松には、石垣島の塩、屋久島の塩をはじめとした40種類の塩を用意しています。これは単なる「塩バイキング」ではありません。部位ごとの特性に合わせて、どの塩が最も肉の個性を引き立てるかを考え抜いた結果です。
脂の甘さが強い部位には、ミネラルが豊かで後味をすっきりさせる塩が合う。赤身の旨味が深い部位には、素材の余韻を長く伸ばすような粗塩が合う。スタッフがその場で提案しますが、少しずつ試しながらご自身で発見していただくのも三階松の楽しみ方のひとつです。
お肉の特徴によって塩の種類を変えて食べたら、より焼肉がおいしくなった。
食べログ投稿より塩焼肉プレミアムは、この「塩で食べる焼肉」の体験を一コースに凝縮したメニューです。「焼肉の概念が変わった」とおっしゃる方が多いのも、この塩の体験があるからだと思っています。
- 「肉屋の舟盛り」は牛1頭買いだからこそ手に入る希少部位を体験できる三階松らしい一皿
- 「塩焼肉プレミアム」では40種の塩と部位の相性を学びながら、焼肉の奥深さを体験できる
- 精肉店直営だからこそ、料理の「理由」を語れるスタッフがいる
3匠の焼肉体験会席——精肉店の歴史を、一晩で味わう¥12,000
接待や大切な記念日に使う一皿として、迷わず選ぶのがこのコースです。
1日1組限定の完全個室。この表現だけで「特別な席」と感じてもらえるかもしれませんが、私がこのコースで大切にしているのは、その夜の時間に「物語を食べる」という体験をしていただくことです。
昭和10年に創業した松下精肉店の4代にわたる歴史、牛1頭買いの現場で培われた肉の目利き、そして希少部位ごとに異なる切り方・火入れ・焼き加減の設計——それらすべてをコースの中に盛り込んでいます。
「A5ランクだから美味しい」という固定観念を、このコースは静かに覆します。脂の質こそが肉の旨さを決める。牛がどんな餌を与えられ、ストレスなく育てられたか。そういった話を聞きながら食べると、同じ一皿でも感じ方が変わってくる。それが「体験型焼肉」の本質です。
肉屋直営と聞いていたが、実際に希少部位の説明を受けて納得の美味しさだった。
食べログ投稿より接待でこのコースを使っていただいたお客様からは「取引先に大変喜ばれた、個室で落ち着いて話せた」という声もいただいています。料理にストーリーがあると、食事中の会話が自然に深まります。それが接待の場での信頼構築にも、確かに繋がっているのだと感じています。
4屋久島会席——焼酎ペアリングという、もう一つの旅¥11,000
肉と同じくらい、私が時間をかけて選んでいるのが焼酎です。
屋久島、鹿児島、宮崎の蔵元を自分の足で訪ね、蔵人から直接話を聞いて選んだセレクションは、単なる品揃えとは違います。「自然の水を受け取っている」と語ってくれた屋久島の蔵人の言葉は、今も忘れられません。その言葉ごと、お客様に届けたいと思っています。
このコースは、その焼酎ペアリングを中心に据えたコースです。肉の脂感、塩加減、余韻——そこに焼酎の香りと水の清さが重なったとき、「蒲郡にいながら旅をしている」という感覚を覚えていただけます。
「焼酎に知識がなかったが、店主が蔵の想いを聞かせてくれてより焼酎が好きになった」というお声をいただいたとき、このコースを作って良かったと心から感じました。料理と酒のペアリングは、語れる人間がいてはじめて成立するものです。
「なぜこの一皿か」を語れる店で食べること
今回ご紹介した四つの一皿は、どれも「精肉店直営だから出せる理由」があります。
「何を食べるか」より「なぜこれを出しているのか」を語れる店が、三階松でありたいと思っています。大切な方との食事に、自分へのご褒美に、接待の一席に——蒲郡でその理由を持った一皿を探しているなら、ぜひ一度三階松へいらしてください。
初めてのご来店でも、ご予約の際にお気軽にご相談いただければ、その日の人数・シーン・ご要望に合わせて最適なコースをご案内します。
昼席は前日までの完全予約制です。お早めにご連絡いただければ、ご希望の日時でしっかりお席をご用意してお待ちしております。
和牛焼肉 三階松
愛知県蒲郡市港町9-9(JR蒲郡駅南口より徒歩3分)
専用駐車場9台完備


