屋久島焼酎との出会い

全国の美味しいもの

|あなたは好奇心に蓋をしていませんか?
子供の頃、「やりたい!」「面白そう!」と感じたことを、後先考えずに全力で追いかけていませんでしたか?
でも、大人になるにつれて……「失敗したらどうしよう」「今さらこんなことできない」「時間がない」そんな言葉が頭をよぎり、知らず知らずのうちに“自分にはできない”と決めつけてしまっているかもしれません。

私の「好奇心の蓋」は、どこかに行っちゃいました(笑)
やりたいことをやらずに後悔したくない!だから、「人生100のやりたいことリスト」を作って、その中から一つずつ挑戦しています。

今回挑戦するのは、「屋久島に行き、縄文杉を見ること」。
でも、縄文杉を見るためにはどうすればいいのか?
まず、それを考えるところから始めました。

|屋久島ってどこ?から始まった旅の準備


正直、最初は「屋久島の場所すら知らない状態」からのスタートでした(笑)。
調べてみると、屋久島は鹿児島県の離島!
いくつかのルートがありましたが、私が見つけた最短ルートは次の2つ:
・セントレア空港 → 鹿児島経由 → 屋久島空港
・セントレア空港 → 福岡経由 → 屋久島空港
今回は、時間的にも効率が良かった②福岡経由で屋久島空港を目指すことにしました。

次に「縄文杉への道のり」を調べたら……衝撃の事実が!
・往復10時間の登山コース
・登山口までバスで40分
・早朝4:30出発
登山初心者の私には単独登山は到底無理。そこで「縄文杉ツアー」に申し込みました!

ツアーバスが迎えに来てくれる「屋久島グリーンホテル」を宿泊先に決定。決め手は、登山後の疲れを癒せる“大浴場”。
また、屋久島は「月に35日雨が降る」とも言われる雨の多い地域。装備もしっかり準備しました:
・防水性能の高いカッパ
・足首までしっかり守る登山靴
・早朝の暗闇を照らす懐中電灯

そして問題は……体力。
最近まったく運動していなかった私は「10時間歩くなんて無理!」と判断。ジム通いを開始し、体力づくりから挑戦することにしました!

|屋久島に到着して気づいた「蒲郡のありがたさ」


屋久島に到着!空港からホテルまではバスで移動……のはずが、次のバスは1時間後。しかも、昼ごはんを食べ損ねてお腹はペコペコ、14時過ぎの到着では営業しているお店も見つからず、コンビニもなし!

これまで何気なく暮らしていた蒲郡の便利さを、ここでしみじみ感じました。

ようやくホテルに着いたものの、やることもないので21時には就寝。翌朝は4時起きで、いよいよ登山に向かいます!

初めての登山。山道には古木と苔が広がり、まるで実写版「もののけ姫」。屋久杉と呼ばれる木々は、樹齢1200年以上という神秘的な存在。

雨が多い屋久島では、花崗岩でできた地形により、地中深くに浸透しない水が至る所で湧き出しており、その湧水は「超軟水」。
地元の人は、この湧水で割った屋久島焼酎を「最高の贅沢」と語っていました。

それを聞いた私は「ぜひ味わってみたい!」と思い、翌日の予定に「酒蔵見学」を追加決定!

|素材を活かす屋久島の力


訪れたのは、屋久島にある酒蔵 「本坊酒造」。
ここでは、島で育った芋と湧水を使って、特別な焼酎「純 屋久島焼酎」が丁寧に仕込まれています。

酒蔵の方は「自然を守る」取り組みも意識されているとのことでした。
湧水を汚さないための配慮、資源を無駄にしない製法。
この焼酎の味の奥には、屋久島を大切に思う人々の“想い”が込められていました。

酒蔵見学を終え、いよいよ「純 屋久島焼酎」を湧水で割って試飲する時間がやってきました。
その一口目――思わず笑みがこぼれるほど、驚くほどまろやかで、透き通った味わい。
・芋の香りが柔らかく立ち上がり、フルーティさが際立つ。
・超軟水が焼酎の輪郭をやさしく包み込み、口当たりがとても滑らか。
・喉を通るときの余韻はすっと消え、雑味のない透明感だけが残る。

焼酎を片手に目を閉じると、思い出されるのは縄文杉や苔むした森の風景。
屋久島の自然と自分がひとつになったかのような、不思議な一体感がありました。

この感動を多くの人に届けたくて、数量限定で「純 屋久島焼酎」をお店に取り寄せることに。
割り材として「屋久島の湧水」も一緒にご用意し、屋久島の自然をそのまま感じていただけるペアリング体験を提供します!

この焼酎は、焼肉との相性も抜群!
・脂のある部位には、湧水割りの焼酎がコクを洗い流し、肉の旨味を引き立てる。
・塩で食べる赤身には、焼酎の透明感が素材の味を際立たせる。

「焼肉と屋久島焼酎」──
このペアリングは、まさに“自然と人が育んだ奇跡の一滴”。
私の焼肉店で、この感動をお客様と共有したい。
そう強く思った瞬間でした。

|屋久島の恵みを焼肉店で届ける


屋久島で感じたこの感動を、自分ひとりのものにするのはもったいない。
「この体験を、焼肉店のお客様にも届けたい」
その思いから、提供方法を真剣に考え始めました。

まずは、焼酎と湧水をそのまま味わえる「屋久島焼酎×湧水セット」。
1杯ずつ丁寧に注ぎ、ペアリングとしての美味しさをしっかり体験してもらうスタイルに。

次に、「屋久島焼酎と黒毛和牛の塩焼きペアリングセット」。
脂の旨味を流す焼酎と、塩で引き立つ赤身肉の組み合わせは想像以上の相性。
屋久島焼酎が肉のポテンシャルを引き出してくれる瞬間を、味覚で感じてもらえます。

「食べる」「飲む」だけじゃない、「感じる」焼肉体験。
それを実現するのが、今回の屋久島焼酎との出会いだったのです。

エピローグ|旅は終わらない
屋久島で過ごした数日間は、ただの旅行ではなく、自分の“感性”を呼び覚ます旅でした。
縄文杉の荘厳さ。湧水のまろやかさ。
そしてそれらを最大限に活かす職人たちの情熱。
すべてが私に「自然の力」と「人の手」の尊さを教えてくれました。

私はこの経験を、自分の焼肉店で「物語」として提供し、お客様と共有していきたいと思います。
焼肉は、ただお腹を満たす料理ではなく、“記憶に残る体験”になれる。
屋久島がそのことを証明してくれました。

この先も、新たな素材や土地との出会いを大切にしながら、
「食を通じて、物語を届ける店」でありたい。

あなたの“好奇心の蓋”が、またひとつ開くきっかけになりますように。
——屋久島から始まった物語は、これからも続いていきます。

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