赤星(サッポロラガー)が愛される理由
お客さん:「店長、この“赤星”ってビール、初めて見ました。生ビールと違うんですか?」
店主(松下):「はい、“赤星”はね、実は生じゃなくて“熱処理ビール”なんですよ。」
お客さん:「熱処理? それって古いタイプのビールってことですか?」
店主:「そうですね。今のほとんどのビールは“無加熱=生ビール”ですが、
この赤星は昔ながらの製法で60℃くらいの熱を入れて酵母の働きを止めるんです。
だからこそ、香ばしくて、苦味とコクがしっかり残る。いわば“骨太なビール”ですね。」
お客さん:「へぇ〜!確かに、ちょっと濃い感じがしますね。泡もきめ細かい。」
店主:「そうなんです。あの泡が残す“天使のリング”も綺麗でしょう?
グラスを丁寧に洗ってると、一口ごとに泡の輪が残る。
あれが“美味しい証拠”なんです。」
お客さん:「たしかに!グラスに層ができてますね。
これ、なんか“飲んだ記録”みたいで楽しいですね。」
店主:「まさにその通り。
“天使のリング”が残るビールは、注ぎもグラスも完璧な証拠。
昔の職人さんたちは、それを“ビールが微笑んでいる”って言ったそうですよ。」
お客さん:「なるほど〜。こういう話を聞くと、味もまた違って感じますね。」
店主:「ありがとうございます。
赤星は“時代に流されない味”。
フレッシュな生もいいけど、深みのある苦味と塩焼肉の相性は抜群です。」
お客さん:「じゃあ、次のタンは赤星でいきます!」
店主:「最高の選択です。
“香ばしさと苦味”、この瞬間がいちばん幸せですよ。」




