【鹿児島・濵田酒造】“甕壺仕込みと木樽蒸留”が生み出す、伝統の焼酎体験|和牛焼肉 三階松

店主の食いしん坊日記

【鹿児島・濵田酒造】“甕壺仕込みと木樽蒸留”が生み出す、伝統の焼酎体験|和牛焼肉 三階松

鹿児島を代表する焼酎蔵──濵田酒造 伝兵衛蔵(いちき串木野市)を訪問しました。
見学を通じて感じたのは、「機械では作れない、人の手の温度」
焼酎づくりの原点にある「甕」「木」「水」という自然素材が、蔵の香りそのものでした。

🍶 赤兎馬で知られる濵田酒造を訪ねて

濵田酒造といえば、全国的に有名な焼酎 「赤兎馬(せきとば)」 の蔵元。
当店・三階松でも、長年この焼酎をお客様にお出ししています。

しかし、ある日ふと思いました。
「この焼酎はいったい、どんな土地で、どんな人が作っているのだろう?」

その背景を自分の目で確かめたくて、今回、鹿児島の地へ足を運びました。
そして実際に蔵を訪ねると、“赤兎馬の裏側”にある、手仕事の伝統と自然への敬意が見えてきました。

今回は、愛知県ではなかなかお目にかかれない焼酎も購入してきました。
この旅で得た学びと感動を、お客様にもお伝えします。

🏺 呼吸する「甕壺仕込み」──焼酎の命を育てる器

蔵に一歩入ると、ずらりと並ぶ甕(かめ)。
見た目は静かですが、その中では“生きた発酵”が進んでいます。

「甕は呼吸している。中の焼酎は、甕と一緒に育つんです。」

甕の中で微生物がゆっくりと働き、角のない丸みのある味に育つ。
「伝」「宇吉」のやわらかい余韻は、この甕の呼吸から生まれていました。

🌳 「木樽蒸留」──香りに宿る職人の魂

伝兵衛蔵では、今では珍しい木樽蒸留器を現役で使用しています。
この木樽、なんと5年に一度は組み直しが必要。
ステンレスに比べれば手間も費用もかかるのに、

「木が生きてるうちは、焼酎も生きてる」

という言葉に、職人の誇りを感じました。
ほんのり杉の香りが焼酎に移り、「伝」や「宇吉」を口に含んだときの優しい木の香りは、この木樽から生まれています。

💧「仕込み水」──いのちを支える、清らかな湧水

濵田酒造の焼酎づくりを支えるのは、串木野の地下水
口に含むと驚くほどやわらかく、まろやかな甘みがあります。
この水が、芋の甘味や香りをやさしく引き立てる──
三階松で「伝」をお出しするとき、お客様が「なんだか丸くて優しい味ですね」と言われる理由が、ここにありました。

🏔 今回購入した焼酎たち

今回の見学では、愛知県ではなかなか出会えない焼酎を購入しました。
それぞれに異なる個性があり、三階松の料理と合わせてお楽しみいただけます。

焼酎名 特徴 おすすめの飲み方/合わせ方
伝(でん) 黄麹仕込み。やわらかく潤いある後味。 塩タンと相性抜群
宇吉(うきち) 黒麹仕込み。深みととろみ。 赤身肉と相性抜群
呂布(りょふ) 麦焼酎。華やかな香りとキレ。 サシ系もしくはタン
薩摩はやひと 白麹仕込み。濃厚でスモーキー。 食中主としてスッキリ
CHILL GREEN 麦×ボタニカル。柑橘と山椒の香り。 ソーダ割りで食前酒として

🥩 三階松で味わう「甕と木の焼酎」

濵田酒造の焼酎は、どれも“手間を惜しまない造り”から生まれた一本。
機械では出せない、甕の呼吸・木の香・水の柔らかさ。
三階松では、この焼酎たちを料理の流れに合わせて提案します。

塩で味わう焼肉との相性は抜群。
“甕仕込みの丸み”が、塩のミネラルや肉の旨味を優しく包み込みます。

🕓 ご予約・アクセス

和牛焼肉 三階松(蒲郡駅南口 徒歩3分)
〒443-0034 愛知県蒲郡市港町9-9
📞 0533-67-0129

🌐 公式サイト予約ページはこちら
🚗 Googleマップで経路を開く

✨ まとめ:甕の丸み、木の香、そして人の心

今回の濵田酒造見学を通して改めて感じたのは、“手間の分だけ、味が深くなる”ということ。
焼酎は、ただの酒ではなく「土地・水・人」がひとつになって生まれる命のような存在。
三階松でも、その想いをお客様に伝えながら、“造り手の心を感じる焼酎時間”をお届けしていきます。

📝 ネット予約 📞 電話をかける