【鹿児島・佐藤酒造】「湯割りで勝負する焼酎」──誠実さが生む一滴｜和牛焼肉三階松

鹿児島県霧島市牧園町。
霧島の豊かな自然に囲まれた地に、静かに息づく蔵──佐藤酒造株式会社。

三階松でも人気の「佐藤黒」「佐藤白」「佐藤麦」。
その味の背景を知りたくて、蔵を訪ねました。

🏠 蔵に入った瞬間に感じた“整った空気”

蔵の扉をくぐった瞬間、まず感じたのは空気の“整い”。
職人のあいさつ、目線、声のトーン──すべてが自然でありながら統一され、
蔵全体が一つのチームとして呼吸しているようでした。

そして印象的だったのは蔵内の清潔さ。
「作業時間の半分は清掃にあてている」と伺い、
“丁寧さこそが味を支える”という信念が空気にまで感じられました。

佐藤酒造の焼酎づくりの要は、原料芋の選別です。
ヘタや傷を一つひとつ手作業で取り除き、さらに二重チェックで再確認。
「ライチのような香りがしても、それは佐藤の焼酎の香りではない」──
この言葉に、素材への“誠実さ”を強く感じました。

華やかな香りよりも、芋そのものが持つ素朴な香りと甘みを大切に。
その姿勢こそが、佐藤酒造の焼酎が放つ“静かな香気”を生んでいます。

今回の見学で最も印象に残ったのが、
「湯割りで飲んだときにどう香るかをイメージして焼酎を造っている」
という杜氏の言葉でした。

湯割りは素材の香りが最も引き立ち、ごまかしがきかない飲み方。
だからこそ、芋・麹・水のすべてに誠実である必要があります。
この考え方は、三階松の「塩で食べる焼肉」と重なります。

タレで隠せば簡単ですが、塩で食べると素材の真価が問われる。
“湯割りで勝負する焼酎”と“塩で勝負する焼肉”──
どちらも本質を磨く仕事だと改めて感じました。

杜氏の佐藤寿峻さんが語ってくださった、
「美味しい焼酎を造ることは大切ですが、それがゴールではない。
携わってくれている人の役に立てる仕事をすること。」
という言葉が、心に深く残りました。

焼酎は、人と人をつなぐ“温度のある仕事”。
その信念が、蔵全体を包んでいました。

三階松では、この「佐藤黒」をご提供しています。
芋の香りと肉の旨味が交わる瞬間、焼酎の深みが静かに広がります。
お湯割りで香りを引き立て、ロックでキレを楽しむ。
どちらも“造り手の哲学”を感じる一杯です。

和牛焼肉三階松（蒲郡駅南口徒歩3分）
〒443-0034 愛知県蒲郡市港町9-9
📞 0533-67-0129
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佐藤酒造の焼酎には、“誠実さ”が詰まっています。
素材への向き合い方、蔵人たちの姿勢、そして湯割りで香る一瞬の余韻。
そのすべてが、人の手で紡がれた“温度のある味わい”です。

三階松では、これからも「佐藤」という名の焼酎を通して、
職人たちの想いと香りの物語をお客様に伝えていきます。