店主が旅して出会った焼酎
焼酎蔵巡りの物語
〜旅の記憶を、三階松の一杯に〜
鹿児島、宮崎、屋久島。
造り手の覚悟と、土地の空気をそのまま蒲郡へ。
焼肉が”食事”から”体験”へ変わる一杯をご用意しています。
私は、焼酎を仕入れるとき、現地へ足を運びます。
鹿児島の山あいに立つ蔵。
宮崎の澄んだ空気の中に佇む小さな蒸溜所。
朝一番、まだ冷たい空気の中で立ちのぼる蒸気の匂い。
静かに発酵するタンクの音。
そこには、現地でしか伝わらない空気があります。
「この芋だから、この香りが出る」
蔵人さんが、まるで家族の話をするように焼酎を語る姿を見たとき、私はいつも思います。
この想いを、そのまま蒲郡に持ち帰りたい。
焼酎は、ただのアルコールではありません。
その土地の気候、風土、人の覚悟が詰まった“時間”そのものです。
三階松では、和牛をまず塩で召し上がっていただきます。
それは肉の本質を知ってほしいから。
焼酎も同じです。背景を知ると、一口の重みが変わります。
そこに、旅先で出会った芋焼酎の立ち上がる香り。
脂の甘みをすっと整えるキレ。
「へぇ、こんなに合うんだ」
その一言が生まれた瞬間、
焼肉は”食事”から“体験”へ変わります。
私は、焼酎を売りたいのではありません。
旅の記憶を、造り手の覚悟を、
そして“知ることで美味しくなる時間”を、
三階松のテーブルに届けたいのです。
三階松の焼酎について
三階松の焼酎は、店主自ら蔵を訪ね、造り手の想いに触れて選んだ銘柄です。
味の違いだけでなく、「どんな土地で、どんな人が、どんな覚悟で造っているのか」——その背景まで含めて、一杯を楽しんでいただきたいと考えています。
焼肉が部位ごとに個性を持つように、焼酎も一本一本、香り・余韻・キレが違います。
お肉の脂の甘みを引き立てるもの。赤身の旨味を際立たせるもの。食後にゆったり余韻を楽しむもの。
ぜひ、銘柄の背景にも目を向けながら、あなたに合う一本を見つけてください。
YAKUSHIMA, KAGOSHIMA
屋久島 〜水が生む、やわらかな余韻〜
屋久島に降る雨は、日本でも特別な存在です。
山に染み込み、苔むす森を通り、何層もの地層を抜けた水が、焼酎になります。
実際に現地を訪れ、山の湧水に触れたとき、「あぁ、この水だからこの味になるのか」と腑に落ちました。
和牛の赤身を塩で味わった後に、そっと寄り添うような存在です。
自然が長い時間をかけて磨いた水。その透明感を、ぜひグラスの中で感じてください。
KAGOSHIMA
鹿児島 〜芋の力強さと、職人の覚悟〜
鹿児島の焼酎は、力強い。それは土地のエネルギーそのものだと感じました。
桜島を望む大地で育つさつま芋。蒸気に包まれた蔵の中で、職人が黙々と麹と向き合う姿。
そう語る蔵人の目は、真剣そのものでした。
脂の甘みがしっかりある部位に、鹿児島の芋焼酎はよく合います。
力強さとキレが、余韻を整えてくれます。
MIYAZAKI
宮崎 〜やさしさと、繊細さの焼酎〜
宮崎の焼酎には、どこかやさしさがあります。それは気候の穏やかさなのか、造り手の人柄なのか。
蔵を訪れたとき、そんな言葉を聞きました。
宮崎の焼酎は、口当たりがなめらかで、余韻が美しい。タンや繊細な部位との相性が抜群です。
強さではなく、包み込むような調和。それが宮崎の焼酎の魅力です。

