旅先で出会った「特別な塩」──黒島の塩と坊津の華
南国の空気を胸いっぱいに吸い込みながら、私は鹿児島の焼酎蔵を巡り、石垣島では牛舎を訪ねる旅に出ました。
生産者の息づかいと、大地や海が育んだ恵みに触れるたびに、「食の背景を伝えることこそ、三階松の役割だ」と改めて感じます。
その道中で出会ったのが、二つの特別な塩でした。

沖縄・黒島の塩──清らかな海が生んだ味わい
黒島の海は驚くほど透き通ったブルー。そこから生まれる黒島の塩は、きめ細やかで清らかな味わいを持っています。
黒島の塩とサシ肉の相性

粒子が細かいので、脂の甘みをすっと引き立ててくれます。
サシが美しいサンカク・ザブトン・外バラなどの部位と合わせると、その魅力は倍増します。
鹿児島・坊津の華──釜炊き製法が生む力強さ
鹿児島・坊津で出会った坊津の華は、昔ながらの釜炊きでじっくり仕上げられた旨味の濃い塩。
粒子がやや大きく、噛みしめるほどに赤身肉の旨味を際立たせます。
坊津の華と赤身肉の相性

ランプ、しんしん、カメノコといった赤身系の部位にふりかければ、肉そのものの生命力がぐっと前に出てくるのです。
塩と和牛が語る“旅の情景”
それぞれの土地と人の思いが宿る塩を和牛に合わせると、まるで旅の情景が舌の上によみがえります。
- 海の青さを想いながらサンカクを味わう
- 釜炊きの炎を思い浮かべながらランプをかみしめる
食べることが旅になる──そんな体験を、三階松でお届けします。
この記事を書いた人
和牛焼肉 三階松 店主・松下和由です。
私は「人生やりたいことリスト100」を持っています。その多くは“旅”。
旅先で出会う風土や文化には、その土地ならではの食材が育まれる理由があります。
同じように、私がお客様に“塩焼肉”を勧めるのも、お肉の本質を知り尽くしたから。
旅での学びと肉の目利きを、三階松での一皿に込めています。


