先日、沖縄・金武町にある
金武鍾乳洞の古酒蔵で、
泡盛を寝かせてきました。

その泡盛は、今はまだ飲めません。
正確に言えば、飲まないと決めてきました。
この鍾乳洞は、ただ古酒を保管する場所ではありません。
沖縄は、知っての通り、かつて戦争の激戦地でした。
金武町も例外ではなく、数多くの尊い命が失われた土地です。
しかし、この鍾乳洞は、
約1,000人の町民の命を救った場所でもあります。
空襲の中、人々が身を寄せ、
静かに息をひそめ、命をつないだ場所。
洞内に一歩足を踏み入れると、
ただ静かなだけではない、
包み込むような空気を感じます。
現在、この鍾乳洞には
約1万本の泡盛が、静かに保管されています。

かつては命を守り、
今は時間を守っている場所。
人の手で無理に管理されることなく、
暗く、静かで、温度の変わらない空間で、
泡盛はただ、ゆっくりと時を重ねています。
この静けさには、理由がある。
そう感じずにはいられませんでした。
今回、私は泡盛を完成させに来たわけではありません。
評価するためでも、
すぐに飲むためでもない。

ただ、
命を守ったこの鍾乳洞に、時間を預けてきた
そんな感覚です。
人ができることは、
信じて待つことだけ。
沖縄の気候、風土、食文化に深く根ざした伝統的な発酵食品
沖縄の気候、風土、そして食文化に深く根ざした、伝統的な発酵食品が
「豆腐餻(とうふよう)」です。
日本と中国の間に位置し、古くから交易国家として栄えた琉球王国。
その交流の中で生まれ、育まれてきたのが、この豆腐餻です。
沖縄豆腐を泡盛に漬け、米麹や紅麹の力を借りて、
時間をかけて自然発酵させた保存食。
琉球王朝時代から「東洋のチーズ」とも呼ばれ、滋養のある食として大切にされてきました。
ねっとりとした口当たり。
少量でも、じんわりと広がる旨み。
豆腐餻は、急いで食べるものではありません。
泡盛と同じように、時間と向き合いながら、少しずつ味わうための発酵食です。

この豆腐餻は、
命を守った鍾乳洞で静かに熟成されたものです。
泡盛のお供に、少しずつお楽しみください。

また今回、
この鍾乳洞で熟成された
豆腐餻(とうふよう)を
10個購入してきました。
泡盛を使い、時間をかけて発酵・熟成させた、
沖縄の伝統的な珍味です。
とてもご利益のある場所で育った豆腐餻は、
泡盛のつまみとして、これ以上ない存在。
少しずつ、静かに味わいたくなる。
まるで、この鍾乳洞そのものを味わっているようでした。
和牛焼肉 三階松では、
「美味しいもの」だけでなく、
その背景にある時間や想いも大切にしています。
命を守った鍾乳洞で眠る泡盛。
同じ場所で熟成された豆腐餻。
急がず、騒がず、
静かに向き合うことで、
本当の良さが見えてくる。
ぜひ、焼肉と一緒に、
泡盛と豆腐餻を、ゆっくり味わってみてください。
※泡盛は現在も鍾乳洞で静かに熟成中です。
※豆腐餻は数量限定となります。
今回、鍾乳洞を管理されている方のご厚意により、
2023年に鍾乳洞で熟成された〈3年古酒〉を1本、特別にお譲りいただくことができました。
この泡盛は、ご利益のある鍾乳洞の中で、
3年という時間を、ただ静かに重ねてきた一本です。
瓶の表面には、鍾乳洞の天井から落ちた
しずくの跡が、今も残っています。
それは、人の手で付けられたものではなく、
自然の時間が刻んだ証。

一滴一滴が、この場所で過ごした年月を物語っています。
急がず、手を加えすぎず、ただ時間に委ねる。
そんな鍾乳洞の中で育った泡盛は、どこか角がなく、
静かで、やさしい表情をしています。
- 提供は1本限り
- 無くなり次第、終了
次に出会えるかどうかは、約束できません。
もしご縁があれば、この泡盛が過ごしてきた
静かな3年の時間も一緒に、ゆっくり味わってみてください。

